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音楽教員が2月にすべきこと【袴の準備・職員室のバレンタイン・入試】

音楽教員が2月にすべきこと【袴の準備・職員室のバレンタイン・入試】 一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
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皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

年度末が迫ってくる2月。進路や進学そして進級に向けて、様々なことを進めていく必要があります。卒業だけではなく、新しく入ってくる生徒・子どもたちへの準備も大事です。

今日は2月にすべきことを4つの項目「1.音楽科」「2.学校」「3.学年・学級」「4.その他」、この4項目で話をしていきます。

他の動画には、「月刊すべきこと」として【音楽教員のための月刊すべきこと】という再生リストがあります。4月から作っているすべきことシリーズを1つにまとめてありますので、ぜひ活用してください。

 

 

 

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音楽教員の年間スケジュールを、「1.音楽科」「2.学校」「3.学年・学級」「4.その他」の4つのカテゴリーに分けて、その概略を紹介しました。

音楽教員の1年間のスケジュールはこちらから

2月にすべき【音楽科のこと】

卒業式など卒業関連行事の準備

儀式的行事には歌がつきものですし、三送会・三年生を送る会やお別れ会など学校独自で卒業を祝う会を設定しているところもあると思います。それにも音楽はつきものです。歌や合奏の準備を進めていきましょう。

また、音楽科だけでは決められないことも多くあります。特に卒業証書授与式は儀式的行事ですので、担当の先生ときちんと連絡を取って、どの曲を歌うのか、誰が歌うのか、どのように歌うのか、何回練習の日があるのか、ということを打ち合わせる必要があります。

もう少しカジュアルな会についても、学年との連携が大事です。特に卒業する6年生、3年生の先生方ときちんと連携を取っておくことが大事です。

 

音楽教員のための卒業式準備の5つのポイント【着物でピアノ・草履で階段】」の動画では、卒業式を失敗なく心配なく迎えられる準備のヒントをお話しています。

 

期末テストの準備

3学期の期末テストをこの時期にやると思います。
期末テストや学年末テストという名称だと思いますが、音楽科でも試験をする場合はその範囲や作成、実施、最後は採点、成績に落とし込む。ここまでスムーズに滞りのないように進めていきましょう。

 

残り授業数のカウントダウン

3年生は1月の時点でそれをする必要がありますが、1・2年生もこの時期にはカウントダウンをして、あと何回音楽の授業があるのかをきちんと把握して、すべきこと…特に卒業式、卒業関連の行事と回数を見比べて、いつ何ができていなければいけないのかということを計算して準備をしましょう。

 

公開研究会の準備

春にある場合は、もう準備が必要です。
テーマを決めたり、誰に助言をいただくのか、取材にいくのか、どんな資料を読む必要があるのかといった準備をもうすでにスタートした方がいいと思います。私はそうしていました。

 

研究授業の計画・運営・アフターフォローの方法」の動画では、当初はたった一人の参観者だったにも関わらず5年後には50人を集客できた【公開授業の集客作戦】をお話しています。

 

 

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2月にすべき【学校のこと】

卒業式の準備。先ほどは音楽科としての準備ですが、今度は一教員として行事に関わる準備です。

卒業式用の着物(袴)の手配

卒業式当日に着る服について考えましょう。もし、袴をはく場合はそろそろ準備が必要です。
自分で買って着付ける場合、自分で借りて着付ける場合、また、レンタルにする場合や頭や顔とセットにする場合など、様々なバリエーションがありますので準備が必要です。

 

卒業生に渡す花の注文

卒業式当日や部活のお別れ会などでお花をあげる場合、その注文も必要です。
顧問がする場合もありますし、部員に任せる場合もありますが、お金の出入りはきちんと見ておく必要があります。当日になって「ない」というのは絶対に許されませんので、ミスのないように発注をしていきます。

 

会計(教科・学年・学級・部活)を〆る

自分の教科の〆、学年や学級の〆、そしてクラブ・部活動の〆はこの時期です。特に3年生にきちんと報告を出す場合は、卒業式前までに準備をしておかなければいけないですし、会計監査の方と連絡を取って印をもらったりということがありますので余裕をもって会計作業を進めていきましょう。

たいてい何かしらトラブルがあるものです。数字が合わないとか、「あれ?こんなのあったっけ?」ということが必ず出てきますので、早め早めの準備が必要です。

 

自分自身の自己評価・業績評価の提出

学校でまとめて管理職の先生がさらに上に出すものですので、非常に重要です。〆切をきちんと守って、余裕をもって準備して提出しましょう。
場合や学校によっては、その業績評価を元に校長先生や管理職と面談することもありますので、きちんと内容を精査して提出することが大事です。

 

生徒だけでなく先生自身にも通信簿があります。教員の通信簿の内容について「【教員の通知表】教員はどのように人事評価されるのか(評価項目と目標管理シートの内容)」の動画でお話しました。

 

原稿

出版物を出す…特に年度末に出す場合は、駆け込みです。そろそろ仕上げなければいけません。出したものを修正するのもこの時期です。

 

生徒の評価評定の準備

学年末考査から評価を出す。そして、最終的な評定を出す準備も始めましょう。

評定とは5・4・3・2・1で現される成績のことです。1・2・3学期を踏まえて、学年の評定を出すという準備をそろそろ進めておく必要があります。学校や学年によって〆切が違いますので、きちんと間に合わせるようにしましょう。

特に音楽科は3学年すべてに関わっていることが多いので、どの学年にもきちんと対応できるようにしておきましょう。

 

【音楽の新学習指導要領】音楽教員のための学習評価のポイント」の動画で、教員自身が納得し、生徒・保護者の方にも納得してもらえる評価をするためのポイントについて解説しています。

 

入試の運営(採点・試験運営・合格発表)

入試本番です。試験当日、採点・合格発表といった校務が入ってきます。学校が一丸となって取り組む入試。これもこの時期の大事な業務です。

 

 

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2月にすべき【学年・学級のこと】

学年末に遠足や学年明けてすぐに修学旅行がある場合、その準備が必要になってきます。
そして、学級ではそれに伴った動き…班分けや座席を決めるとか、そういったことがありますし、他に三者面談を学年末にする場合はそのアナウンスも必要になってきます。早めに保護者の方にアナウンスをして、日程をつめて、決定を2月のうちに出せればベストです。

【三者面談前の先生方へ】教員の語る三者面談《教員編》(日程調整のコツ・世間話に終始しないように)」の動画では、先生はどんな準備をして三者面談を実施すれば良いのかについて解説しました。

 

所見の準備も必要です。担任を持っている場合、3学期の所見をそろそろ始めるといいと思います。

 

高校受験の出願・試験・結果発表

公立の推薦の発表。また、国公私立の出願・試験・発表が立て続けに2月はあります。

すべての生徒の受験情報、そして合否を把握して、どの子がどこに行くのか。また、そのためにどんな書類が必要なのか。残念ながら不合格だった場合は次にどんな手を打つのかということを、頭の中でシミュレーションしたり、時には本人や保護者、進路の先生と面談をするということも急に入ってくることです。

2月は進路一色になります。ミスのないように、そして生徒が1人でも納得する進路に進めるように後ろで陰で応援するというのも担任の役目です。

 

受験の合否以外にも、学校はたくさんの感情が揺れ動くドラマチックな場所です。「【教員のやりがいとは?】ドラマチックな教員生活10年の喜怒哀楽」の動画で、その一部を紹介していますので是非ご覧ください。

 

 

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2月にすべきこと【その他】

2月にはたまに公開研究会があったりしますので、情報を得るようにしておきましょう。
地方の場合は出張するとか、土曜・日曜のスケジュールを先ほどの入試のスケジュールと照らし合わせて、きちんと計画を立てておくことが必要です。

 

先生同士のバレンタインをどうするか?

また、これは余談レベルですがバレンタインもありますね。バレンタインもその学校や学年によって慣習は様々です。周りの女性の先生と相談して、どうするかを決めておくといいと思います
当日明けてびっくりで、自分だけ何もしていないとか、すごく豪華なものを準備しちゃったとかということがないように、周りとこっそり連携しておくことが大事です。

私の学校の場合は、学年の男性の先生と管理職の先生にあげていました。また他の年は、大きな箱に入っている小さなチョコレートたくさんを「ご自由にどうぞ」と書いて置いておくなんてこともしました。その年、その学年によって考え方が違いますので、連携を取っていきましょう。

 

 

まとめ:音楽教員が2月にすべきこと【袴の準備・職員室のバレンタイン・入試】

進路に関わる学年であるかどうかで、2月の過ごし方はまったく違います。
担任だと自分のクラス一人ひとりのスケジュールを把握したり、合否を把握したり、時には生徒と一緒に一喜一憂したりということもあります

 

社会・数学・理科・英語などの主要教科に比べて授業コマ数が少ない音楽教員が担任になる場合に、自分のクラスの生徒の様子を把握するためのコツについて「音楽教員が学級担任として進路指導に関わる際の3つのポイント」で紹介しました。

 

精神的にもかなりつらい2月ですので、体力をしっかりつけて2月を乗り切り、年度末に向けて動いていきましょう。

 

記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教員が2月にすべきこと【袴の準備・職員室のバレンタイン・入試】」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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