音楽教員歴10年の原口直です。
この動画は板書の仕方について話しますが、他にワークシートやパワーポイントの使い方、板書とパワーポイントの使い分け方という動画も作りますので、ぜひそちらも併せてご参照ください。
他の教科に比べると軽視しがちな板書。音楽の授業においても、板書は使い方によってはとても有効です。他の国語や数学などは、板書を徹底的に研究していますし、本などもたくさん出ています。
では音楽ではどうでしょうか。私の考えを3つお話しします。
板書のコツ1:黒板・ホワイトボードは無地か五線か
無地と五線になっている黒板やホワイトボードを使うと思いますが、無地と五線が上下でスライド式の黒板もあれば、表裏の黒板もあります。上下や表裏の使い分けが大事ですので、まず学校にある黒板やホワイトボードがどのようなタイプかによって使い方は変わります。
授業の流れであちこち飛ばないように、また、ひっくり返したり上下に上げ下げするのに時間を取られたり、集中力を削がないような工夫が必要です。国語や数学など1枚の無地の黒板を使うのとは、まずここが違います。
板書のコツ2:マグネットを活用する
よく見かけるマグネットは「音楽を形づくっている要素」の言葉です。
音色や強弱、速度など8つの項目について、マグネットがあるとそれを話の間で適宜使うことができるので便利です。
よくあるのが、強弱記号や楽語、形容詞を書いたマグネットを使っている先生もいらっしゃいました。
形容詞とは「強い」「弱い」「美しい」「激しい」などこういった言葉をあらかじめマグネットを作っていました。有効に使うことができそうであれば、準備するのもいいかもしれません。
マグネットを作る時に注意してほしいのは、西洋音楽に偏っていないかということです。
もちろん楽語や強弱記号は西洋音楽のものが多いです。しかし、和楽器や他の音楽にも使える共通の言葉もあります。一番手っ取り早いのは、学習指導要領の最後に載っている楽語がまとまっている図がありますね。それを準備しておくといいと思います。
板書のコツ3:音符や記号をキレイに丁寧に書く
その学校に音楽の先生が1人なら、音符やト音記号といった音楽の記号を書けるのは音楽の先生1人しかいません。音符を書く時に、きちんと丸や棒を書く、ト音記号もト音からていねいに書く、といったように省略したり、走り書きになったりしないように、音符や記号をきれいに書く心がけが大事だと思います。
板書をする時に、ト音記号をさっとていねいに書いただけで生徒から「お~~~」と言われたことがあります。
ト音記号が書ける、これも一つの才能なんです。私たちにとっては当たり前ですが、生徒にとっては学校で唯一の音楽の専門家であり、音楽を正しく知っていたり書けたりする人なんです。
板書をする時、音符や記号を書く時にはその点に気を付けてていねいに板書をしてください。
まとめ:【3つのコツ】音楽の授業における板書の仕方
最近パワーポイントに押されがちな板書ですが、有効に使えばこれほど便利なものはありません。他の動画ではパワーポイントの作り方、そして板書とパワーポイントの使い分け方も話しますので、ぜひ参考にしてください。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「【3つのコツ】音楽の授業における板書の仕方」も是非ご覧ください。
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