皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。
現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。
今日は三者面談三部作(保護者編)についてお話をします。
三者面談三部作では保護者向けの他に子ども向けと教員向けを用意しています。
「【三者面談前の生徒向け】教員の語る三者面談《子ども編》(うざい、行きたくないなんて言わないで)」
教員の語る三者面談(保護者向け)→この動画
教員の語る三者面談(教員向け):
「【三者面談前の先生向け】教員の語る三者面談《教員編》(日程調整のコツ・世間話に終始しないように)」
生徒は毎日学校に行きますので学校のことをよく知っていますし、教員とも関わっています。
しかし、保護者の方は学校に行く機会がなかなかないと思います。特に中学校・高校に入ると、その機会は激減します。また子どもに寄りますけれども、学校の話をしてくれなくなると、ますます学校のこと・先生のことが分からなくなってきてしまいます。
行事で行くことはあっても、行事以外で学校に行くことは大抵良くないことで呼ばれてしまうということがあると思います。
ですので、この数少ない学校へ行く機会・そして教員としゃべる機会。この三者面談のチャンスにどのような心構えをすれば良いのかということをお話しします。
この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。
▶教員はどんな目的で三者面談をしているのか知りたい保護者の方
▶反抗期などで子どもと話すこと自体がそもそも難しいと感じている保護者の方
▶三者面談でうまく話せるか自信がない、うまく話せるか心配だという保護者の方
▶三者面談に出席するのは面倒くさいと感じている、とか、三者面談に行く意味あるの?と疑問を持っている保護者の方
この動画の他には、
教員の職業病である人を見るポイントを3つお話ししています。これは子ども・大人関わらず、人となりが判断できる見た目のポイント、これを話ししています。
教員は日常的に子ども怒ることがあります。その怒り方…怒る手順や方法、注意点や目的などをしゃべった動画もあります。子育てにも役立つヒントになるかなと思います。
これらも併せてご覧下さい。
三者面談での保護者の服装・メイクについて思うこと
【前提】教員は人を見るプロです
教員は人を見るプロです。
毎日子どもをよく観察して、授業の中などではちょっとした目線や顔の表情から様々な情報を読み取って、授業に生かしていきます。また日常の中でも出す身だしなみのちょっとした変化から、子どもの心理的な変化を読み取ることもあります。
他の動画の「【すぐに分かる】生徒の家庭生活・性格が分かる3つの身だしなみとは?」では、「爪・靴ひも・襟袖」から子どもの生活や心、そして家庭環境が分かるという話もしている通りに、教員は職業病のように人をよく見てしまいます。
これは子どもだけではなく保護者に対しても同じです。
いわゆる「●●コーデ」に対して思うこと
保護者の方が数少ない学校へ来る機会。その時だけ取り繕っても教員は見抜く力もありますので、無理に背伸びをしないで普段通りに来ていただければと思います。違うことをする必要もありません。人と違っていたって、全然かまいません。
仕事から直行でくる方もいらっしゃいますし、買い物ついでの方もいらっしゃいますし、そのバックグラウンドは様々です。「あの人がスーツを着ていたから、スーツを着なければいけなかったのかな」とかそんなことを考えなくていいです。
人を見抜く力がある教員は、それで優劣をつけているわけではありませんので、普段の通り…等身大で学校に来ていただければ嬉しいです。
服やメイクについて正解が知りたいと思う気持ちはやまやまですが、取り繕わずに等身大で行くというのが一番いいと思います。
教員が見るのは「保護者と子どもの関係性」
教員は三者面談の際に子どもと保護者の関係性を見ています。
三者面談の際に子どもが黙っていたりそっぽ向いていたり。そういう態度をとったとしても、普段の子ども達の様子を教員は知っていますので「こういう子だ」と決めつけませんから安心してください。むしろそのような態度を取ったときに、保護者の方が「どのように声をかけるのか?」そういったところを重視しています。
教員はたくさんの子ども・たくさんの保護者、そしてたくさんの子どもと保護者の関係性の事例を知っています。また変化することも知っています。
子どもとうまく話せなかったり、ご自身がうまく話せなかったからといって「悪い印象を与えてしまったな」と心配しなくていいです。教員は子どもや保護者を点ではなく線でずっと見続けていますので、その時のことがすべてだとは全く思っていません。
また保護者の方が三者面談でしゃべる量。この量は子どもへの信頼感を映していると思います。
子どもが隣に座っているのに、子どもの気持ちを代弁しているかのようにしゃべっている保護者の方もいますし、教員は当然それを見抜きます。そして教員はその後に子どもにきちんと本心を聞き出したり、フォローしたりします。
三者面談の内容について、その時をうまくしようと思わずに関係性を素直に見せてくだされば1番いいです。
三者面談後の大切なこと
三者面談たった15分。その15分「上手く喋れなかった」「伝えきれなかった」と言って引きずる必要はありません。
教員は子どもを見取る1つのヒントとして保護者との関係性を見ています。1回の面談で「保護者や家の印象を悪くしてしまった」ひいては「子どもの印象を悪くしてしまった」なんてことは絶対にありませんので、安心してください。
「この件については、お家でよく話し合ってください」の意味するところ
1つ注意点として、面談の中で「この件については、お家でよく話し合ってください」ということがあります。
それについてはきちんと話し合いをしてください。普段あまり喋らないとしても「先生が言っていたんだから」という理由でも構いませんので、子どもとしゃべるその機会をつくって頂ければと思います。
大抵そういうことを言う場合は生活指導、またルール、それから進路などについてです。
もしその話し合いをした場合には、できれば教員に報告をしていただけると1番いいと思います。それは「話し合いを持とうとしたけれども、うまくいかなかった」とか「ケンカになってしまった」とか、そういった報告でも構いません。そうなってしまった場合の対応も、もちろん教員は持ち合わせています。
話し合いの報告は子どもを通じてできれば1番いいですけれども、もしできない場合や他の相談がある場合には学校の連絡手段…学校によりますがメールや手紙・電話などを使ってお伝えください。
「面談の後に関係がどうなったのか」ということ。こういったところにも注視していますので、三者面談の後の時間も大事にしていただきたいと思います。
まとめ:【三者面談前の保護者向け】教員の語る三者面談《保護者編》
三者面談という一大イベント。学校に行く機会が少ないと、なんとか「成功させたい」とか「充実したものにしたい」と思うかもしれませんけれども、教員はあくまで子ども中心に考えていて、三者面談や保護者との関わりはその1つです。
あまり重く考えずに教員が提示する三者面談の話す内容・伝える内容について、積極的に参加していただければと思います。
ウェブサイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「【三者面談前の保護者向け】教員の語る三者面談《保護者編》」も是非ご覧ください。
コメント