教育実習の実習日誌の書き方|書いてはいけないこと×書くべきことを指導教員が解説

【指導教員が解説】教育実習の実習日誌の書き方 音楽の教育実習のコツ
音楽の教育実習のコツ
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教育実習の実習日誌、何を書けばいいか迷っていませんか。「日記みたいになってしまう」「記録を書いたら怒られた」——そんな声は毎年のように聞こえてきます。

この記事では、6年間で50人以上の教育実習生の実習日誌を見てきた元指導教員が、書いてはいけないこと3つと書くべきこと3つ、そして毎日書き続けるために必要な力を具体的にお伝えします。

 

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実習日誌に書いてはいけない3つのこと

結論から言います。実習日誌に書いてはいけないのは、日記・記録・感想の3つです。

実習日誌は日記ではない

「今日は○○をして楽しかった」「○○を見て勉強になりました」——こうした日記風の記述は避けましょう。実習日誌は自分の気持ちを自由に綴る場ではなく、教育実習で得た学びを言語化し深く掘り下げる場です。見たことや感じたことをそのまま書けばよいわけではないのです。

 

実習日誌は記録ではない

授業の流れ、板書の内容、教員の発問、子どもの反応——これらの記録は、自分用のノートにまとめてください。日誌には記録そのものではなく、その記録をもとに何を考察したかを書くことが求められます。記録はあくまで考察のための材料であり、日誌そのものに書く内容ではないのです。

 

実習日誌は感想ではない

「面白かった」「参考になった」「すごいと思いました」——こうした感想も、個人のノートに留めましょう。日誌に書くべきは、指導教員との対話につながるような具体的な考察や提案です。感想は感想として大切にしながら、日誌にはその先を書くことを意識してください。

 

指導教員が話す教育実習の合格ライン【大学・生徒・指導教員の視点からの評価】」は、教育実習の評価が気になる実習生の方に向けてお話している解説動画です。

 

 

 

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実習日誌に書くべき3つのこと

では何を書けばいいのでしょうか。書くべきは考察・本音・提案の3つです。

考察を書く

考察とは、検討したことや分析した結果のことです。授業や学級の様子を観察したうえで、「なぜそうしたのか」「なぜそうならなかったのか」といった問いを自分に立て、自分なりに分析したことを書きましょう。見たことをそのまま書くのではなく、そこから一歩踏み込んで考えることが求められます。

 

本音を書く

協議会や振り返りでは言いにくいこと、他の実習生には話せないこと、指導教員にだけ伝えたいこと——そうした本音を書く場が、実習日誌です。「ここが良くないと感じた」「自分はこう考えている」といった率直な意見を記すことが、指導教員との信頼関係を深め、より深い学びにつながります。

 

提案を書く

「自分ならこうする」「次回はこうしたい」という提案を積極的に書きましょう。他の実習生や指導教員の授業を参観したときはもちろん、自分が授業をした後も「次の時間はこうしたい」「もう一度やるならこう変える」という具体的な提案を記すことが、実践的な学びにつながります。

 

指導教員つまり「大人」との関わり方をどのようにすればいいのか心配だなという方には「【元指導教員が語る】教育実習生は指導教員とどのように接すれば良いのか?」の動画をおすすめします。

 

 

 

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実習日誌を毎日書くために必要な3つの力

実習日誌は毎日書くものです。必要になる力は語彙力・文章力・瞬発力の3つです。

語彙力

誤字脱字を防ぐためにも、普段から語彙を増やしておくことが大切です。特に教育用語は正確に理解しておきましょう。流行の横文字よりも、定番の教育用語や教科特有の表現に精通しておくことが現場では求められます。また、多くの学校では実習日誌をボールペンや万年筆で記入し、修正液の使用を禁じています。下書きなしで書き上げる前提で、日頃から手書きで文章を構成する習慣をつけておくとよいでしょう。

 

文章力

限られた文字数(大学によって異なりますが、目安は300〜400字)の中で、起承転結のあるまとまった文章を書く力が求められます。考察・本音・提案を一定の文字数にきちんと収めるには、日頃から文章をまとめる練習が必要です。新聞の社説や記事を読み、限られたスペースでどのように論旨を展開しているかを意識すると、文章力が上がります。

 

瞬発力

日誌はその日のうちに書くものです。実習の出来事がホットなうちに、考察・提案としてまとめられる瞬発力を身につけておきましょう。大学の論文のように時間をかけて分析できるわけではありません。授業を見てすぐに「自分ならこうする」「なぜこうなったのか」という思考が出てくるよう、日頃から意識的に練習しておくとよいでしょう。

 

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【指導教員の助言】教育実習期間中の過ごし方(夜・土日・実習終了後)」の動画では、教育実習期間中をどう過ごすのか?について「夜すること」「土日にすること」「教育実習終了後すぐにすること」に分けて解説しました。

 

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よくある質問

Q. 実習日誌と授業記録ノートは別々に用意するべきですか?
A. はい、別々に用意することをおすすめします。板書・発問・子どもの反応などの詳細な記録は自分用のノートにまとめ、実習日誌にはそこから得た考察や提案を書くようにしましょう。

Q. 実習日誌にボールペンを使う場合、書き損じたらどうすればいいですか?
A. 学校によって修正液の使用が禁止されている場合があります。事前に確認しておくことが大切です。書き損じを減らすために、頭の中で文章の構成をある程度まとめてから書き始める習慣をつけておくとよいでしょう。

Q. 指導教員に本音を書くことは失礼ではないですか?
A. 失礼ではありません。「ここが良くないと感じた」「自分ならこうする」という本音の提案こそ、指導教員が読み応えを感じる内容です。ただし、感情的な表現は避け、考察に基づいた意見として書くことを意識しましょう。

 


この記事は、動画「教育実習の実習日誌の書き方|書いてはいけない3つと書くべき3つ」をもとに作成しました。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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