音楽教員の5月にすべきこと|コンクール・実習・行事の先手準備リスト

音楽教員が5月にすべきこと(1年間のスケジュール紹介) 初任者1年目の基本
初任者1年目の基本
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4月が終わり、学校生活のペースもようやく整ってきた5月。「ひと息ついた」と感じるのもつかの間、実はこの時期が「夏に向けて動き始める最後のタイミング」です。

この記事では、音楽教員が5月に押さえておきたい準備を、教科・学校全体・学年学級の3つの視点でまとめています。過去5年間の手帳をもとに整理した内容ですので、初任の方も経験者の方も、ぜひ自分の状況と照らし合わせてみてください。

 

 

 

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5月の仕事は「夏から逆算する」視点で考える

5月にすべきことをひと言でまとめると、「夏休みから逆算した準備を始める月」です。4月に慣れてきた学校生活を一度立ち止まって振り返り、6月・7月に何が待っているかを見据えながら動き出すことが、この時期の仕事の核心です。

コンクールの締め切り、教育実習生のガイダンス、7月行事の仕込み——どれも「まだ先のこと」と思っていると、あっという間に準備期間が消えてしまいます。5月中に動き始めることで、後半の余裕が大きく変わります。

 

 

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教科(音楽科)でやること

教材・教具の不足分を補う

4月に注文・配布した教材や教具を5月のうちに一度確認し、不足分の追加注文を行っておきます。

授業が始まってから「足りない」と気づくと対応が遅れてしまいますので、4月の動きを振り返りながら早めに手を打つことがポイントです。

 

コンクールの選曲とスケジュール確認

NHKコンクールや吹奏楽コンクールの申し込みが近づいてくるのも5月です。

  • 曲の選曲を始める
  • コンクールのスケジュールを確認し、練習計画を立てる

夏のコンクールに向けて動き出す「最初の一歩」がこの時期です。選曲に迷う場合は、生徒の技術レベルや演奏時間の制限を念頭に置きながら候補を絞っていきましょう。

 

合唱指導の解説動画として、「10分で理解する合唱指導の3つのポイント」では学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策を紹介しています。また、「合唱指導にYouTubeを活用しよう!」ではYouTubeを活用した合唱指導方法について紹介しています。あわせてご覧ください。

 

 

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学校全体でやること

昨年度のまとめを仕上げる

5月は前年度の報告書や研究紀要をまとめる時期でもあります。年度をまたいで残っているまとめ作業は、新年度の業務が本格化する前にここで区切りをつけておくことが大切です。

 

公開研究会の準備(6月開催の場合)

学校によって異なりますが、6月に公開研究会を設定している場合は、5月が準備の本番です。

準備の内容は多岐にわたります。

  • 授業のテーマや内容を決める
  • 指導助言・司会の先生への依頼
  • 授業のための取材
  • メディアや個人メールでの宣伝

「まだ来月の話」と後回しにしていると、この作業が6月に一気に集中してしまいます。5月中に着手しておけると、余裕をもって当日を迎えられます。

 

 

教育実習生を迎える準備

9月・10月に教育実習生が来る学校では、6月にガイダンスが行われることがほとんどです。そのため、ガイダンスの準備は5月中から始めておく必要があります。▶ 動画では2:19〜で詳しく解説しています。

6月のガイダンスで実習生と打ち合わせる内容は、以下のとおりです。

  • 9〜10月の授業予定
  • 学習指導案のフォーマットと作り方
  • 使用できる教材の種類
  • 授業進度の見通し

これらを整理しておくことで、実習生を受け入れる側も余裕をもった準備ができます。初めて実習生を担当する方は、前年度の記録や先輩教員に確認しながら進めると安心です。

 

教育実習生を迎え入れる教員側はどのような心構えをすれば良いのかについて「教員のための教育実習生の指導方法」でお話しました。

 

 

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学年・学級でやること

7月行事の準備を始める

7月に行われる学校行事の準備は、5月中にスタートするのが目安です。

具体的な内容は学校・学年によって異なりますが、早い段階で段取りを決めておくことで、6月以降の動きがスムーズになります。

 

生徒・保護者との面談

4月に1か月間、学校生活を過ごした生徒たちの様子を確認するために、5月は面談の時期でもあります。

  • 学校生活に慣れてきているか
  • 困っていることや悩みがないか
  • 充実した生活が送れているか

これらを面談で確認し、早めに気になる点があれば対応の糸口を探しましょう。保護者との面談も同じ時期に設定されていることが多く、情報共有の機会として活用できます。

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席替えのタイミング

生徒にとって一大イベントともいえる席替えも、5月に行われることが多い行事のひとつです。新学期に決めた座席を見直す最初のタイミングとして、学級の様子を観察しながら適切な時期を見計らいましょう。

 

 

まとめ:5月は「先手」を打つ月

分野5月にすべきこと
教科(音楽科)教材・教具の不足分補充、コンクール選曲・スケジュール確認
学校全体昨年度報告書のまとめ、公開研究会準備、教育実習生受け入れ準備
学年・学級7月行事の段取り、生徒・保護者面談、席替え

4月で慣れてきた学校生活を一度立ち止まって見直し、夏休みから逆算して先を見据えるのが5月の仕事の本質です。「まだ大丈夫」と思っているうちに時間は過ぎてしまいますので、ぜひこのリストを参考にしながら、今月中に動き始めてみてください。

 

 

よくある質問

Q. コンクールの申し込みはいつまでに済ませれば間に合いますか?
A. コンクールの種類や地域によって締め切りが異なります。5月中に日程を確認し、余裕をもって準備を進めることをおすすめします。NHKコンクールや吹奏楽コンクールの公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。

Q. 教育実習生の受け入れ準備は、何から始めればよいですか?
A. まず6月のガイダンスに向けて、9〜10月の授業予定と指導案フォーマットを整理しておくことから始めるとよいでしょう。初めての方は学校の担当者や先輩教員に確認しながら進めると安心です。

Q. 公開研究会がない学校では、5月の学校全体の仕事は何をすればよいですか?
A. 昨年度の報告書・研究紀要のまとめと、教育実習生の受け入れ準備が中心になります。学校の年間行事予定を確認し、6〜7月に何があるかを把握した上で逆算して動くことが大切です。

 


この記事は、動画「音楽教員が5月にやること|1年間のスケジュール逆算法」をもとに作成しました

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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