【こちらをクリック】教員・学校のための著作権研修のご案内しております

音楽のオンライン授業実践例《教材:春 第1楽章》

音楽のオンライン授業実践例《教材:春 第1楽章》 一歩先ゆく音楽教育(授業編)
一歩先ゆく音楽教育(授業編)
本サイトはアフィリエイトプログラム等による収益を得ています
PR

音楽教員歴10年の原口直です。

オンライン授業実践として、定番の《春 第一楽章》ヴィヴァルディ作曲を取り上げます。

 

 

著作権の都合上、URLを実際に貼ることができませんが、指導者の好みや授業目的に合った演奏を選んでください。

 

通常の授業で生徒に向かって話すことと、カメラに向かって話しかけることの違いについて「【普段の授業とは大違い!】オンライン授業動画における教員の話し方のコツ」で解説しました。オンライン授業の対策にもなりますので是非ご覧ください。

 

本時の展開は、

導入 本日のOverture
展開 ①環境音 ②鑑賞
まとめ レポート提出

この流れです。

 

 

PR

授業の導入(常時活動)

授業を始めます。よろしくお願いします。きちんといすに座り、今日使う道具をそろえてください。道具は概要欄に書いてあります。

本日のOvertureです。

 

Overtureとは、私が常時活動として実践していた授業導入部分での鑑賞です。詳細は「音楽の授業における常時活動(中学校での事例紹介)」の動画の中で解説しています。

 

本日聴く曲は概要欄にURLが貼ってありますので、それをクリックして音楽を再生してください。

音楽を聴き終わったら、音楽を形づくっている要素①~⑧の中から2つの言葉を使って、音楽を批評する文章を書きましょう。どの2つを使うかは、自分で選んでもいいですし、概要欄に指定する2つを使っても構いません。

 

 

PR

授業の展開

今日は鑑賞をします。

鑑賞をする前に、少しウォーミングアップです。
3分間、皆さんの周りにどんな音があるか、じっと耳を傾けてみましょう。聞いている間、すべて聞こえた音を書き出してみてください。できれば、聞こえる方向や自分からの距離なども書けるといいと思います。では、さっそく始めます。5・4・3・2・1

 

(3分間)

 

次は同じく3分間音を聞きますが、今いる場所ではない所に移動して、3分間音を聞きましょう。行うことは同じです。すべて書き出して、できる人は聞こえた方向や距離も書けるといいです。では、移動して3分後、また戻ってきてください。

 

おつかれさまでした。

どんな音が聞こえたでしょうか?
今いる場所と家のもう一か所と、聞こえた音を分類します。人間が発した音はH、機械はT、自然はNをそれぞれ書いていきましょう。もっている人は3色のペンなどで分けられるといいです。では、やってみましょう。

3種類に分類できましたか?
その中でN=自然の発した音は何があったでしょうか。いくつ聞こえましたか?また、自分が座っている場所ともう一か所で違いはありましたか。何回聞こえましたか。連続した音はありましたか。

聞こえたNの音の中に「鳥」の音はありますか?鳥の鳴き声や羽ばたく音、発する音はありますか?
今日鑑賞する曲はその「鳥の鳴き声」が入っている曲です。

作曲者も今みなさんがやったのと同じように、じっと音を聞いてこの音を曲にしようと考えたかもしれません。

 

題材として「春」を使ったこの授業以外にも、自然音・環境音をテーマとした授業の実践例も紹介しています。「自然音・環境音を音楽授業に取り入れた実践例紹介【屋外でできる、声を出さない音楽の授業とは?】」もおすすめの動画です。

 

教科書を開きます。

《春 第一楽章》のページを開いてください。これから《春 第一楽章》を聴きます。
その曲を聴いている中で、鳥の鳴き声が出てくる箇所があります。聴きとれるでしょうか?
では、URLから《春 第一楽章》を聴いてください。

 

(《春 第一楽章》を鑑賞)

 

鳥の鳴き声、わかりましたか?
どの楽器で演奏されていたでしょうか?どんな場面で鳥が鳴いていたでしょうか?

今日の課題です。
春を感じる音や音楽を探し、その理由を「音楽を形づくっている要素」の言葉を使って書きましょう。春を感じる音は、始めに3分間皆さんが聞いた音でもいいですし、他で探して書いても構いません。

 

「音楽を形づくっている要素」とは、音色やリズム、テクスチャーや構成、強弱などといった言葉です。この言葉を説明する時にどんな教材を使ったらいいのかについて「音楽科の学習指導要領『音楽を形づくっている要素』の指導に使える教材」の動画で紹介しました。

 

 

PR

授業のまとめ

今日の授業は終わりです。

課題の提出は、配信から5日以内、コメント欄に書いてください。質問や相談はコメント欄ではなくメールで送ってください。

これで音楽の授業を終わります。ありがとうございました。

 

【春】の授業アイデアは趣味のバードウォッチングからアイデアを得ました。バードウォッチング以外の私の趣味について「私の趣味(一見すると無関係の趣味が音楽教育の教材につながるという話)」の動画でお話しています。野球観戦も趣味の1つですが、応援しているチームは以外なあのチームです。。。
ネットや本の情報・専門家への問い合わせでは解決しないことありませんか?
公立・国立の学校現場を知っている経験を生かして、机上の理論と学校現場の皆さんとをつなぎます。現実的に学校での対応が可能な施策を一緒に考えましょう。

▶研修のご依頼・ご相談はこちらの問い合わせページから受け付けています。
▶その他のご相談・ご質問はこちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

原口直をフォローする
PR
原口直をフォローする

コメント