【こちらをクリック】学校での著作権の取り扱いについて解説する「学校著作権ナビ」を開設!

指導教員経験から考える教員志望者を増やす方法

教員志望者を増やす方法を考えてみた(GIGA教育実習・実習生は定時上がり)一歩先ゆく音楽教育(雑談編)
一歩先ゆく音楽教育(雑談編)
この記事は約10分で読めます。

皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

教員採用試験があると、毎年必ず話題になるのはその『倍率』です。
倍率がどんどん下がってきてしまって「教員が人気がない」なんて言われています。背景には「ブラックである」とか「業務が色々多い」とか「休みが少ない」とかそういったことが言われています。イメージが良くないように見えてしまって、教員志望の人がどんどん減っているというのが現状です。

学校の中にいると大変さももちろんありますが、発信しないだけで良さもたくさんあります。
「教員になってよかったな」と思うこと、学校での業務のやりがいや児童生徒の成長が見られること。そういったこともたくさん感じるんですけれども、このようなことはあまり発信されなかったり報道はされません。

 

最近では働き方改革を文部科学省がテコ入れをして、サイトを作って、そこには様々なアイディアや報告・実践例などが挙げられています。

様々な分野の有識者の方がいろいろな検討を重ねてくださっていますが、今日は私が考える策…まだまだできると思う策を3つご紹介したいと思います。ひとつの意見としてお聞きください。

 

この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。

▶教員志望を増やすために何をするのか原口流の見解を知りたい方
▶教育実習や教員採用試験の在り方についての考え方を知りたい方
▶改めて学校と企業との違いを知りたい方

 

この動画のほかには

カルチャーショック!会社員から学校教員へ転職して驚いた3つのこと」
私が企業から学校に移ったときに思った3つのこと、とてもびっくりしたことについて話しています。特に時間とお金の考え方はまるで違いますので、お互いにぜひ知っておいてほしいものです。
【今こそ教員を目指そう!】魅力は採用数・安定性・GIGAスクール構想
ここでは教員採用試験や学校の中で紙からGIGA端末に変わる、また教員のメリットなども話していますので併せてご覧下さい。

 

 

『令和の日本型学校教育』を担う教師の人材確保・質向上プランとは?

教員養成に関しては「『令和の日本型学校教育』を担う教師の人材確保・質向上プラン」というのも上げています。内容は2ページにわたっています。

 

 

35人学級を担う教師の確保

小学校の免許状を取りやすくするために単位を軽減したり、中学校の免許でも小学校で教えられるようにするというのもあります。次に教職の魅力を上げ教師を目指す人を増やすという項目では、広報の充実や働き方改革の推進・処遇のあり方などの検討が挙げられています。

教師として働き続けてもらえる環境をつくるという項目もあります。ここでは復職の促進や教員免許の更新制のあり方の見直しという項目があります。

 

社会人等多様な人材の活用

学校現場に参画する多様なルートを確保するということで、働きながら教員免許の資格が取れたり、民間企業などの経験を生かして教員免許状を取得したり、働きながら学べる・学び直しができるという項目があがっています。

 

ブランク期間は教員志望者の武器になる(5年の空白期間を経て教員になった私の体験)」の動画では、企業勤務を経て教員になって私が感じたことをお話しています。大学卒業→教員だけがキャリアではありません!

 

教職課程の高度化と研修の充実

新しい時代を見据え、教員養成のあり方を大学の自由な発想で検討・構築し他の大学を先導するとあります。大学のカリキュラム教職課程の見直し構築が求められています。
1人1台端末が導入される教育環境の変化を踏まえ教師のICT活用指導力を一層向上させるということで、養成課程においてICTに特化した科目を新設するとあります。ぜひ著作権のことをやってほしいです。

 

学校での著作権について解説するYouTubeチャンネル「原口直の学校著作権ナビ」を2021年10月に開設しました。

 

教職課程を置く大学自身が定期的に自らの課程を見直し、時代やニーズに合った過程を構築するとあります。これは当然のことと思います。

現職教員が学校現場を取り巻く変化に対応して学び続ける環境を充実するということ。
まさにこの「一歩先を行く音楽教育チャンネル」の目的は、学び続ける先生方への発信です。こういった学び続けやすい環境も、さまざまな立場の人が専門性を持って開いて欲しいと思います。

 

教員免許更新制のあり方の見直し

ここは大きなニュース、話題になりました。
必要な教師数の確保とその資質能力の確保が両立できるあり方を総合的に検討ということで、これまであった10年に1度の教員免許更新制。これが変わるかもしれません。

 

 

教員志望者を増やす方法1:GIGA教育実習

GIGAスクール構想(小中学生1人1台端末)が2021年度に始まっています。これを教育実習にもぜひ活かして欲しいと思っています。

「教育実習が楽しかった」となれば「教員になりたい」という気持ちが大きくなってくるはずです。
教育実習は教員志望の第一歩です。逆に教育実習で辛い思い・大変な思い・嫌な思いをしては教員志望にはつながりません。

 

私が提言するGIGA教育実習は2つ。

①教育実習生を定時に帰すこと
②自分が実習生だった頃はこうだったという悪しき習慣をやめること

 

このためにGIGA教育実習が必要なのです。

今まで紙であったもの…例えば学習指導案や日誌・参観記録や出席簿・評価表、それから生徒のプリントなどはすべてデジタル化。
それからこれまで対面が必須であった参観の申し込みや日誌の提出、時間を決めない研究協議会や添削(例えば学級講話や学習指導案)です。これも効率化してはいかがでしょうか。

そうすれば教育実習生は定時に帰れるようになると思います。

 

実習生は指導教員とどのように関わるかのヒント「教育実習生は指導教員とどのように接すれば良いのか?
指導教員は実習生とどのように関わるかのヒント「教員のための教育実習生の指導方法

 

現場で教育実習生に何よりもしてほしいことは『子どもと関わる時間を増やす』ということです
子どもとの関わる時間が増えて楽しい教育実習になれば、教員志望も増えるはずです。実際にへき地などの小規模の学校で教育実習をした大学生は教員志望率が上がったという研究結果もあるのです。

やはり紙やパソコンに向かっている時間ではなく、子どもたちに向き合う時間をたくさん作ってあげて、たくさん良い思い出を作れば、教員志望が増えるのではないかなと思います。

GIGA教育実習…もう導入されている大学もあるのでしょうか?ぜひ知りたいところです。

 

 

教員志望者を増やす方法2:教員採用試験のスケジュール

「企業の就職活動」と「教員採用試験」この2つを公平に考えられるようなスケジュール組みが必要だと思います。

就活と教採。両方とも大学3年生の3月頃から採用情報が公開され、選考は6月からとなっています。
しかし企業のインターンやOBOG訪問、それから試験対策は大学3年生の4月からが始まります。教員採用試験を受けるための教育実習。
教育実習に行く前に「就活か教採か」それを選ぶなければいけないというのが今のスケジュールです

教育実習の経験は言うまでもなく「教員志望するかどうか」を左右する・人生を左右する大きなイベントです。教育実習で「教員になりたい」と思っても、また、なりたくないと思っても、どちらにもよく働かない状況です。教育実習を終えて「教員になりたい」と思っても、就活を始めていればなかなかそちらにシフトすることはできません。

また教採に向けて動いている中の実習で「教員には向いてないかも…なりたくないかも…」と思っても就活にシフトするのは少し遅いのです。就活と教採は試験対策は全く違うため、どちらかに決める必要があります。

もちろん器用な人もいますし業種によるスケジュールの例外もありますけれども、「就活・教採」この二択を公平に天秤にかけられる状態。そのスケジュール感にしてほしいなと思います。
教育実習を終えてから「就活か教採か決められる」そういったスケジュールにすることで、教員志望の学生が増えてくれるのではないかなと思います

 

「教育実習の合格とはどういうことなのか?」「実習生は何ができるようになればいいのか?」といったことについて、「指導教員が話す教育実習の合格ライン【大学・生徒・指導教員の視点からの評価】」の動画でお答えしました。

 

 

教員志望者を増やす方法3:企業と比較した学校の特徴

私は両方に勤めたことがあります。
「メリット/デメリット」とすると、どちらの立場か、また個人の考えによって違うのでメリット/デメリットではなく『特徴』という表現にしたいと思います。

 

雇用の安定性

やはり教員は安定していますので、人生設計が立てやすい。どのような時期に、どのようなイベントが待っているのかというのはほとんど決まっていますので、人生設計が立てやすい。つまりローンを組んだいするということもしやすいです。

一方企業では、大企業すら今は不安定なところもあるようですので、身分の違いの特徴はこのようなところにあります。

 

働き方の自由さ

教員の働き方はある程度の枠組みの中…例えば授業でしたら学習指導要領の中である程度自由が利きます。クリエイティビティが発揮しやすいというところは、企業で言うとベンチャーっぽいところです。
校務分掌は大企業っぽいところがあります。決められたことをいかに効率的に行うか、また組織として行事運営や分掌などを行っていくのは、非常に大企業っぽい働き方です。

このベンチャーと大企業。両方を併せ持っているのが教員の働き方と言えます。

 

評価の基準

企業の場合は実力主義の部分も大きいですので「何を頑張れば、給料があがるのか自分の昇進ができるのか?」ということがわかりやすいです。

教員の場合はそれが分かりにくく、何をどう頑張れば何につながるのかということは少し分かりにくいです。もちろん「子どものため」「働きがい・やりがい」があるという言葉には集約されますけれども、どのように頑張って、何につながっているのかというのは少々わかりにくいです。

 

教員がどのように評価されているかについては「【教員の通知表】教員はどのように人事評価されるのか(評価項目と目標管理シートの内容)」の動画で詳しくお話しています。

 

異動の有無・内容・頻度

大企業の場合は、海外も含めて「いつ・どの位の期間・自分がどこで暮らすのか・過ごすのか」ということは分かりません。もちろん希望が出せるところもあると思いますけれども、通るかどうかはなかなかわかりません。

一方、教員は都道府県や自治体での採用ですので、異動があってもその県や市の中となります。大企業の場合は赴任先によって単身赴任や家族ごと移動するなんていうこともありますが、教員はそこまで心配しなくてもいいと思います。

 

企業と学校の特徴。他にも様々ありますけれども、こういったことを踏まえて自分がどちらに合っているのか、自分が何をしたいのか。「教員をやってみたい」という思いが、ぜひ叶うようになってほしいなと思います。

 

エンタメ性が高いとも言える教員の仕事。「【教員のやりがいとは?】ドラマチックな教員生活10年の喜怒哀楽」の動画で私の教員生活での喜怒哀楽を紹介しました。

 

 

まとめ:指導教員経験から考える教員志望者を増やす方法

今日は教員を増やす策を私なりに話してみました。
特に教育実習のテコ入れに関しては是非とも実現して欲しいものです。教育実習を終えた大学生たちは様々な表情を見せてくれますし、その後の人生も色々です。

教育実習の充実が教員志望に直結すると思いますので、ぜひともGIGA教育実習を実現して欲しいものです。

 

記事の内容は動画と同じです。
動画「指導教員経験から考える教員志望者を増やす方法」も是非ご覧ください。

ネットや本の情報・専門家への問い合わせでは解決しないことありませんか?
公立・国立の学校現場を知っている経験を生かして、机上の法律と学校現場の皆さんとをつなぎます。現実的に学校での対応が可能な施策を一緒に考えましょう。

▶お仕事・相談・質問はこちらの問い合わせページから受け付けています。

この記事を書いた人
原口直

Google認定教育者/東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

原口直をフォローする
原口直をフォローする
原口 直の一歩先ゆく音楽教育

コメント

タイトルとURLをコピーしました