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【教員の林間学校の引率対策】山登りしたくない人のための登山準備術

【教員の林間学校の引率対策】登りたくない人のための登山準備術 一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
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皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。

現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。

 

「どの立場で何を話すんだ?」という感じでしょうが、一般的な登山の知識は「登りたい人のための情報」です。ここでは「登りたくない人のための知識」を、登りたくない人だった私が実体験からお話しします。

学校行事の中には林間学校や臨海学校があります。私の勤めた学校にも山に登る林間学校がありました。中学2年が多かったです。
担任や副担任として引率して登ることもあれば、その学年所属ではなくても「女性だから」「顔がわかっているから」という理由で登ったこともあります。いずれも「登りたくない」に変わりはありません。

 

副担任・音楽教員としての学校宿泊行事への関わり方」の動画では、音楽教員や副担任が行事に帯同する場合の注意点を解説しています。

 

そもそも学生時代、運動が苦手だから文化系の部活に入ったわけです。
結果的に吹奏楽部や合唱部で運動部並みの腹筋や背筋、肺活量などの体内運動、楽器運びで体は鍛えられるわけですが、体内ではなく体そのものを動かすことは全く好きではありません。山に登るなど理解できません。

 

しかし仕事です。
嫌いだからと言って何もせず「体力ゼロ・準備ゼロ」で登山にのぞむのは危険です。ペーパードライバーが急に高速道路を走るようなものです。
普段から体育の授業や部活動で体を動かす習慣があり、体力がありあまっている中学生と共に登ります。さらに、足を引っ張るどころか、子どもたちを鼓舞したりケアしたりしながら登らなくてはいけません。

 

この動画は「登りたくない」私だから言える登山の準備をお話しします。

この記事は、次のようなことを知りたい方に是非ご覧頂きたい内容です。

▶「学校行事で登山がある」という方
▶「山に登りたくない」という方
▶「山に登りたくない気持ちを知りたい」という方(もしいらっしゃれば)

 

この動画の他には、

音楽教員が6月にすべきこと(1年間のスケジュール紹介)
7・8月の登山行事シーズンに向けて、実踏や業者との打ち合わせなど、準備が必要な6月に意識することを話しています。
女性教員のための大事な自分自身の身体のこと【迷ったけれどやっぱり知って欲しい】」
登山に限らず行事に生理が重なってしまったら…教員も知っておきたい、子どもにも教えたい生理日移動について、これも長い目で見る必要があるためお話ししています。

 

 

 

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登山用の靴・リュックの選び方

登りたくない人こそ、装備が大切です。
筋力・精神力でまかなえるほどの体力もやる気もないので、十分すぎる完璧な装備をする必要があります。

 

おすすめの登山靴の買い方

まずは靴。

山のレベルにもよりますが、子どもに対しての指導でも「靴」の重要性は事前に話します。山のレベルや行程・時間に合わせて靴を選びましょう。今はウェブで何でも買える時代ではありますが、登山靴だけは実際に試着することをおすすめします。

私は実際に御茶ノ水・神保町エリアに多くあるスポーツ用品・アウトドア用品のお店に行って、店員さんに話を聞いていただきながら選びました。
お店には、ブランドや用途別・レベル別にたくさんの種類の靴が用意されていて、階段や斜面の模型を登ったり下りたりすることもできます。

靴を選ぶのはもちろん、靴下や靴の中敷など合わせて考えなければならないですし、安い買い物ではありませんので、対面で買うのは重要です。

また、1回買って終わりではありません。年に1回しか履かないと、靴底が剥がれてしまうことがあります。登山中に剥がれてしまって、ガムテープで足をぐるぐる巻きにした例もありました。
登山頻度や使い方・保管状況によって異なるようですが、履いていなくても寿命は5年程度と言われています。気をつけましょう。

 

教員のための普段の学校生活でおすすめの服・靴・鞄の選び方については「教員におすすめの服装・靴・メイクの選び方」の動画で解説しています。

 

カバン・リュックの大きさの決め方

つぎに「鞄」

リュックです。これも実際に試着することをおすすめします。普段ファッションとして、物を入れる袋として使うリュックとはわけが違います。

まず容量は適性のサイズより少し大きめを選ぶといいです。
荷物の大半は水分です。1日に必要な水分を持っていきます。500mlの水2本とスポーツドリンク2本。子どもにそれぞれ持たせて、自分の分も持ちます。

さらに、子どもが足りなかった時や緊急時のために教員はもう1~2本持ちます。
さらに自分の雨具・弁当・しおり・地図・レンタル携帯や非常用のトランシーバーの他、生徒用の非常食や塩分タブレットも持ちます。救護に必要な道具もほとんどは養護の先生ですが、教員も最低限は持ちます。

そう考えると、一般の登山者が自分の装備だけ持つ場合よりも荷物は多いです。
一般的におすすめされるリュックのサイズよりも1サイズ大きめを買っておくことをおすすめします。

 

子どもより大きな荷物を背負った時に背中のフィット感や通気性・耐水性・リュックそのものの重さ・ポケットの数や位置・肩ひもが固定できるかなどの細かな違いは、半日の登山では大きく影響します。ましてや筋力・精神力でまかなえるほどの体力もやる気もありません。

決して安くない買い物ですので、慎重に、しかし機能には躊躇なく、選ぶことをおすすめします。

1年に1回だし、安くないし、リサイクルショップやネットショップでも…
と思うかもしれませんが、せめて始めの1回は対面での購入をおすすめします。

大きなスポーツショップやアウトドアショップは1ヶ所で色々なブランドを比較できます。
また、東京都昭島にあるモリパークアウトドアヴィレッジには有名なアウトドアブランドが勢ぞろいしていて、ブランドごとのお店があります。ブランドを決めている場合や、総合的にブランドを比較したい場合はおすすめです。

 

 

 

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登山用の服装(帽子・パンツ・靴下)を紹介

靴・鞄と並んで重要です。

上から帽子・首に巻くタオルや手ぬぐい・下着・シャツ・脱ぎ着ができる襟のあるブラウス・ストレッチのきく長いパンツ・その下に履くサポートタイツ・登山用靴下・そしてレインウェアです。
この中で普段使っている物が使えるのはタオル・下着・シャツ・ブラウスで、他の物は登山用に買いました。

帽子は360°つばのついているハットタイプで乾きやすい、あごひも付き、首の後ろが隠れるのが重要です。あごひも⁉と思うかもしれませんが、風の強い中ではもちろん、脱いだ時にひもがあるとそのまま首やリュックにひっかけられるので便利です。首の後ろは日焼けはもちろん、熱中症対策のためにも隠すことが大事です。

ストレッチの利くパンツは、一般生活で便利程度の生半可なストレッチではなく、岩を登ったりお尻をついたり、泥に足を突っ込んだりしても大丈夫なようにしなければいけません。また長いのも重要で、足元から虫や植物が入らないように靴下でかぶせることができたり、靴の高さで裾が隠れたりできることが重要です。

また、体力筋力に自信がまったくないため、運動用のサポートタイツを履いて筋力をサポートしました。少し暑いですが、動きやすかったり、むくみが軽減されたりしました。

靴下は登山用の分厚くて、通気性のよい靴下です。普段づかいは残念ながらできません。

そして、毎年登山に行っている養護教諭の先生から「これはお金をかけるべき」と教えてもらったのは「レインウェア」
登山途中の雨は体力を奪い命の危険を感じるほどです。上下に分かれていて、防水性はもちろん、通気性も大切です。

 

養護の先生は宿泊行事に帯同するので登山に詳しい方が多いかも。「【初任者・実習生に知ってほしい】養護教諭・学校医・スクールカウンセラー・栄養教諭の役割」でお話しています。

 

 

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学校登山引率の事前準備を忘れずに!

買ったもしくは片付けておいた靴や服、装備を当日に合わせて出してくるのではなく予め何度か使ってみることが大事です。

私は登山の数週間前から通勤を登山靴にしていました。靴ひもや中敷の調整、また靴ずれをしないようにするためです。登山靴で恵比寿駅を歩くのは少し気が引けましたが、朝早く夜遅いですし一周まわっておしゃれかも⁇と自分をなぐさめながら履いていました。

また、トレーニングも大事です。
何度も言いますが、運動は苦手、山は登りたくありません。

それでも、登山が迫ってきてからは1駅分歩くようにしたり、土日に日帰りできる高尾山や筑波山に登ったりして体力づくりをしていました。本番では子どものサポート役ですので、自分がケガをしたり遅れたり、全体の足をひっぱることはできません。また、ピアノや歌と同じで準備や努力が精神的な安心感を生みます。

そして「女性教員のための大事な自分自身の身体のこと【迷ったけれどやっぱり知って欲しい】」の動画で話している生理日の移動や「教員のための修学旅行のかばんパッキング術(しおり・まゆ毛・トイレ・スリッパの役立つ小技も紹介)」動画で話しているまゆげ問題も準備をしていき、自分の不安要素を排除していくことが大事です。

 

 

 

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まとめ:【教員の林間学校の引率対策】登りたくない人のための登山準備術

仕事ですので、しなければいけません。
結果的に私は靴や装備を揃えたのだから、トレッキングやハイキングが好きになりました。登山は相変わらず好きではありませんけれども、自然の中を歩くという体験をしたからこそ、学ぶこと・身につけられたことがありました。

授業に置き換えれば、関心・意欲は高くなくても、知識および技能は身に付けなければいけません。
全体の足を引っ張らないように、中学生についていけるように周到な準備が必要です。ぜひ参考になさってください。

 

このウェブサイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「【教員の林間学校の引率対策】山登りしたくない人のための登山準備術」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー/公立中学校音楽科教員

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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