音楽教員歴10年の原口直です。
今日は物品購入について話します。
音楽の授業をする上で様々な教材や教具が必要になってきます。
もともとその学校にあるもので足りなくなった場合どうすればいいか、ということをポイントを抑えて話をします。ないからと言って、すぐに買うとか立て替えて買うということを簡単に考えてはいけません。厳しい予算があったり面倒な申請があったり、簡単に教材や教具を買うことができないからです。
どのようにすればいいか、話します。
購入のポイント1:教材・教具をすぐに買わない
買い方についての話をする前にちょっと矛盾しているかもしれませんが、すぐに買うのではなくまず「借りる」「代替えのものはないか」ということがないか考えましょう。
例えば、市区町村で共有で持っている楽器があるということがあります。
和楽器など高価だったり、学校に常駐しておく必要のない楽器は市区町村でまとめて購入をして輪番でまわすということをしているところもあります。お箏がないからすぐに買うのではなくて、そういった制度がないか他の学校の先生に聞いてみましょう。
他に近隣の小学校や中学校、高校に使いたい教材や教具がないか聞いてみるのも一つの手です。
そういった情報はどこに集まるのかというと、その地区を担当している楽器屋さんがいたりします。吹奏楽やオーケストラの楽器を搬入搬出している楽器屋さんはその地域の楽器のことをよく知っていますので、聞いてみるのも手です。
また、地区で行われる研究会などで「こういうことをやりたくて、でもコレない、たりない」という話をすると「貸してあげる」「あの学校が持っているよ」「時期がいついつだったらいいよ」などのアドバイスをいただけることもあります。購入するとなっても、詳しい先生は「あそこで買うと安いよ」なんてことを教えてくれたりします。
すぐに買わないで、借りる・他の人の協力を得る。まずそれを考えてみてください。
購入のポイント2:授業でのYouTube活用を考える
著作権法が改正されて、YouTubeをオンラインだったら授業中に流していいということになりました。
YouTube上には様々な音楽があります。クラシックから最新のものまで色々な曲がYouTubeにあります。もちろん違法のものは使ってはいけません。公式かどうかきちんとチェックしましょう。
最近では合唱曲がたくさんあがっていたり、パートごとの旋律を歌ってくれるONTAのようなチャンネルがあったり、伴奏を弾いていたり、様々な学校の演奏をアップしたり、教員も生徒も勉強できる素材が集まっています。CD・DVDを買うのには手続に時間が必要ですし、もちろん自腹を切って買うものではありません。
オンラインを有効に使って様々な音源を探してみてください。
購入のポイント3:お金(予算)のありかはどこ?
財布がどこにあって、そこにはいくらあるのか。きちんと把握しておきましょう。
財布は複数ある場合もあります。つまり、音楽の授業で使っていいお金がどこから出てくるかというのが、いくつもある場合があります。
多いのは自治体の財布。学校によっては寄付金や助成金といった他の財布があることもあります。使い方も授業に使っていいもの、吹奏楽やオーケストラなど部活動に限って使えるものなど色々用途がありますので、必ず副校長先生・教頭先生など管理職に聞いてから使うようにしましょう。
一番詳しいのはもちろん事務の先生です。
「これが欲しい」「なくて困っている」と話すと、先ほど1で話をしたような「借りる」という手段を教えてくれたり、代替品を教えてくれたり、場合によっては市区町村内の事務員さんに聞いてくれるという方もいらっしゃいます。
自分ひとりで迷わないで、色々な人に発信する、協力を求めるということが大事だと思います。
まとめ:音楽教員のための授業で必要な教材・教具の購入方法
授業に必要だと思う教材や教具は我慢する必要はありません。もちろん、工夫は必要です。自分ひとりで悩まないで困っていることを伝えれば必ず解決の糸口が見えてきます。
先生の授業への熱意は、色々な人の心を動かします。ぜひ躊躇しないで、自分の気持ちを発信してください。その際は年間指導計画を見て早め早めに準備をしておくのが大事です。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教員のための授業で必要な教材・教具の購入方法」も是非ご覧ください。
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