皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。
現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。
今日は飽きるほど聴いた歌った楽曲についてご紹介します。
音楽を演奏する人は、1曲を何時間も練習したり何百回何千回と練習したりするのは当たり前のことです。それは音楽科教員も同じです。
私が年間の実践の中で飽きるほど、それくらい聴いたり歌ったりした曲を紹介します。
大地讃頌
合唱曲。大好きな《大地讃頌》です。
こちらの曲は「混声合唱とオーケストラのためのカンタータ『土の歌』」の一番最後の曲です。歌ったことがある、演奏したことがある、聴いたことがあるという方。多いのではないでしょうか。
私もこの《大地讃頌》たくさん今まで演奏も指導もしてきました。
中学生・高校生時代の演奏・歌唱の思い出
まず、自分が中学生の時からこの《大地讃頌》は演奏・歌ってきました。中学校では日々の朝礼の中、合唱の授業の中で歌うのはもちろんのこと、卒業式で歌ったり。
それから高校では定期演奏会のアンコールで《大地讃頌》をオーケストラ伴奏で演奏したりしました。《大地讃頌》自分が歌う時、私はソプラノパートでしたが、毎回毎回とても楽しくて、とても新たな発見があったと思います。
教員時代の指導の思い出
また、授業者として。これも何度も何度も、それこそ何百回何千回と指導してきました。
合唱コンクールの課題曲になっていたこともあって、中学校年生に指導する時には何回も演奏したり指導してきました。
何回も演奏指導していると、だんだん指導のポイントがわかってきて磨きがかかってきます。また、どこで引っかかるというのがだいたいわかってきますので、それを事前に解消してあげられるような素地を作ってあげることもできてきました。
また、卒業式で歌うという機会もありましたので、《大地讃頌》の伴奏の各パート。本当に何度も向き合ってきました。
自分は歌ってきた時、演奏者としてはソプラノパートでしたが、音楽科=授業者として向き合った時には全パートを歌えるようになったり、伴奏を見直したり、各パートの入り方、また音の取り方で難しい所やポイントをチェックしたり、「こういった問題が出てきやすいので出たてをこのように立てよう」という風な事前の対策もどんどんできてきました。
《大地讃頌》もう本当に何度も、飽きるほどと書きましたが、全然飽きていません。
春 第1楽章(ヴィヴァルディ作曲「四季」)
鑑賞曲。《春》第一楽章です。
この《春》「和声と創意の試み」第1集「四季」から」、ヴィヴァルディ作曲のこの曲は何度も聴いたり演奏したりしてきました。
中学1年生の鑑賞授業の1曲目は必ずコレ!
他の鑑賞曲は教育実習生が取り組むので自分がやらないという年度があったり、また年度によってこの曲は使うがこの曲は使わないという年度があったりしたのですが、《春》に関しては必ず毎年取り組んでいました。
1年生の初めての鑑賞曲として必ず取り組んでいます。
中学校での鑑賞の第1曲目になります。
小学校まではあまり音楽を学問・勉強として見てこなかったかもしれないですけれども、中学生になると勉強として・学問として、その曲や音楽に向き合います。その第1歩目である《春》との出会いは、生徒にとってとても大事なものです。
演奏・映像が多様で研究のやりがいがある
それから、この曲は演奏が色々あります。映像も色々な演出があったり、楽器も現代楽器と古楽器があったり、また、チェンバロをクローズアップしておこなうという実践もあります。
楽器の扱いも色々演奏も色々ですので、《春》は何を目標にするかによって使う映像や楽器のクローズアップのさせ方が全然違ってきます。
毎年行うとしても、毎年教材研究をしていて毎年何度も色んなものを見てきました。
「四季」の魅力は「春」以外にもある
それから「四季」は《春》以外にも魅力的かつ生徒に身近な楽曲もあります。
《秋》《冬》の中にも生徒が耳にしたことがあるような曲や特徴的な曲がたくさんあるので、《春》以外の曲をどのように関連付けたり、比較されたりするかということも、教材研究を毎年行っていました。
《春》はもちろんのこと。それ以外の楽曲・楽章もきちんと鑑賞していたので、飽きるほど聴いていました。 しかしこれも飽きてません。毎回新鮮な出会いがあります。
校歌
校歌は本当に何回も何回も演奏、歌ってきました。
校歌は演奏回数が多い!
校歌の特徴はとにかく演奏する回数が多いです。行事ではもちろんのこと、学校によっては朝礼で歌ったり、また授業の始めに常時活動として歌っている学校もあるようです。
校歌は何度も何度も演奏する。伴奏を弾いたり、歌唱をしたり、様々なパートを歌ったり、演奏の回数が多いのが効果の特徴です。
それから、授業での指導ももちろんします。
入学してすぐの中学1年生に指導するために、初めての歌唱曲ですので何度も練習をしたり、例えば春に運動会などの行事がある場合は、それまでに完全に歌えるようにしなければいけません。暗譜で、しかも外で歌えるようにするために、何度も練習指導をしてきます。
また、行事でもそれごとに指導をします。生徒が集まっての行事の場合、例えば卒業式でも、そこで練習をします。全体で練習をすることもありますし、個別の学年やクラスで練習することもあります。
絶対に欠かせないのは行事前の自分の練習
また、意外と多いのが自分の練習です。自分が伴奏を行事で弾く際に絶対に間違えられませんので、こちらも何度も練習をします。自分が行事で伴奏をする時には、生徒・保護者・関係者も含めて会場には人くらいの人がいます。ホールで演奏するとなると、これは緊張もしますし練習もたくさんしますよね。
行事で伴奏をするというのは、当たり前に与えられた役割でもありますし何気なく指示されていることでもあるのですが、自分にとってはとっても大きなことです。
何度も何度も弾いている伴奏も、やはり行事の前には何回も何回も練習をしました。伴奏に向き合うたびにやはり新たな発見があったり、強弱の付け方・指使いの工夫・生徒が歌いやすくするためにどうすればよいかを研究し続けるのも、大事なことでした。
校歌は本当に飽きるほど歌う、飽きるほど練習をしてきました。
まとめ:音楽教員が学校で飽きるほど歌ったり聴いた名曲とは?
今日は飽きるほど歌ったり演奏した曲を挙げました。
しかし、ひとつも飽きていません。やはり音楽は向き合えば向き合う程、その曲の良さが感じ取られたり深みを増してきたり、より良くしよう=より良く演奏・伴奏しようとする力が湧いてきます。
今でもどの曲も大好きですし、何回もこれからも演奏していきたいと思う程です。児童生徒の皆さんも飽きるほど歌ったり聴いたりしている曲があると思いますが、その何倍何十倍も音楽の先生は演奏しているいうことです。
サイトの記事の内容は動画と同じです。
動画「音楽教員が学校で飽きるほど歌ったり聴いた名曲とは?」も是非ご覧ください。
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