音楽教員歴10年の原口直です。
私自身は教育学部の大学を卒業してすぐに教員になったわけではありません。教育実習で自分の無知さに気づいて、きちんと勉強しなおして胸を張って生徒の前に立てるようになってから教員になろうと誓って、まずは民間企業に就職しました。
民間企業から学校の教員になったことで見えてきたことがありました。今日はその中で3つ話をします。
教員ならば知っておきたいお金の話
お金については教員というよりも教育学部にいたことで疎くなってしまったと思います。教員の中でも社会科や社会学を専攻している方はもちろん詳しいかもしれませんが、それ以外の人たちは意外とお金については疎いと思います。
お金の話はタブーではないか?お金もうけは悪ではないか?という風潮もあります。
それは教員の中にもあると思います。お金を知ることはまずは国のお金をきちんと知ることが大事だと思います。
教員がほとんどが公務員です。公務員は税金から給与をもらっています。そして、学校は文部科学省が主になっています。
果たして文部科学省の予算…今年度の予算がいくらか。だいたいでいいのでわかるでしょうか。これが答えられる人はお金についてアンテナが張ってあると思います。
文部科学省の予算や自分が勤めている都道府県や市町村のだいたいの予算、そして教育に割かれている予算はくらいは知っておいた方がいいのではないかと思います。ひいては、自分の家計のことを考えたり、経済や社会のことを考えるきっかけにもなりますので、お金のことは知っておくといいと思います。
教員ならば知っておきたい著作権の話
このチャンネルでは著作権のこと・知的財産権のことをたくさん言っていますので、他の動画もぜひ参考にしてほしいと思います。
■学校における著作権入門(教員のためのシーン別著作権)
■【学校教育と著作権】学校現場での著作権に関する疑問は著作権情報センター(CRIC)のサイトで解決できる!
なぜこんなに著作権のことをうるさく言うかというと、YouTubeの違法アップロードでの逮捕者の中に中学生や高校生…子どもが含まれているからです。中学生や高校生を著作権を原因に犯罪者にしないというのが、私の気持ちです。なので、著作権についてまずは先生方が知っておく必要があります。
特に音楽の先生は授業の中で使う物、部活の中で使う物など著作物がたくさんあります。楽譜・CD・生徒の演奏もすべて著作物です。それをきちんと知っていなければいけないですし、著作権教育はまず自分が著作権を知らなければできないです。
きちんと著作権について学んで、自分が罪を犯さないのはもちろんのこと、子どもたちの中から犯罪者を出さないという思いを強く持って欲しいと思います。教員になる前に著作権のことをだいたいで構いませんので知っておいてください。
教員ならば知っておきたい社会の話
学習指導要領でも「生活や社会」という言葉が出てきていますので、学校の中だけで完結するような学習や指導ではいけません。そのためには社会についてきちんと知っておくことが大事だと思います。
まずは今日の日経平均、言えますか?
為替相場、言えますか?
そこまででなくても今日のトップニュース5つは言えますか?
こういったことから、まず社会について興味を持つのが一番です。
音楽科教員ならエンターテインメントや音楽のトピックスも5つくらい言えるといいと思います。それから、今売れている歌手や歌なども知っておくといいと思います。
「若い人の音楽だから知らなくていい」「ついていけない」「ポピュラー音楽なんて」と思うかもしれませんが、そこで知的好奇心を止めずに、感受性を豊かに、自分も成長するというつもりで新しいもの、社会のことを知っていきましょう。
自分から学ぼうとする姿勢ももちろん大事です。もし教員になれば、子どもたちが今度はそれを教えてくれます。自分が学ぼうとする心を止めなければ、情報はいくらでも入ってきます。
まとめ:教員が日経平均株価・文科省予算・著作権を理解すべき理由とは?
教員になってからは何かと時間がなく、自分で学ぼうとしないとなかなか学べません。今のうちにたくさんのことを知るクセをつけてから教員になることをおすすめします。
ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「教員が日経平均株価・文科省予算・著作権を理解すべき理由とは?」も是非ご覧ください。
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