音楽授業の副教材選定ガイド―4つのタイプと注意点を徹底解説

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こんにちは。このサイトでは、音楽教員のための指導や生活に役立つ情報を発信しています。今回は「副教材」についてお話しします。

ここで言う副教材とは、教科書以外に用いる教材のことです。教科書は無償で配布されますが、副教材は保護者に購入していただく必要があるため、その選定には特に注意が必要です。
この記事では、副教材の選び方や気を付けるべきポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。

 

 

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副教材選びでまず確認すべきこと

予算の確認

副教材を選ぶ上でまず大切なのは予算です。市区町村によって、副教材にかけられる予算や実際に使える金額が異なります。自分が使いたい教材があっても予算を超えてしまうと購入できませんので、十分に注意しましょう。

 

音楽教員のための授業で必要な教材・教具の購入方法」でもお話してますが、お金の出る元=財布がどこにあるか?を常に考えることが大切です。

 

例年の傾向を把握

また、例年の副教材の傾向を知っておくことも重要です。特に新任で赴任した場合、前年にどのような副教材が使われていたかを確認しておきましょう。前年と同じ教材を使う場合や、3年間継続して同じ教材を使うこともあります。その点も踏まえて慎重に選びましょう。

 

 

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副教材の4つのタイプ

今回は、副教材を4つのタイプに分けて解説します。

  1. ワーク系
  2. 資料系
  3. 楽譜系
  4. ファイル類

 

著作権への配慮

ワーク系、資料系、楽譜系すべてに共通する注意点として、著作権への配慮があります。
コピー自体は法律上認められている場合がありますが、作成者に不利益が生じるような使い方は避けるべきです。見本資料をコピーして使用する際には、十分に注意してください。

 

学校における著作権の取り扱いについては「学校における著作権入門(教員のためのシーン別著作権)」という動画の中でお話しています。

 

 

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ワーク系副教材・資料系副教材の選定ポイント

教科書内容の把握

まず、教科書で事足りる場合は教科書を活用するのが最善です。教科書に何が掲載されていて何が不足しているのかをしっかり把握しましょう。授業全体の3分の2程度で活用できるかが選定のポイントです。

 

ワークの活用度

数学や英語のようにワーク全体を使用する教科と違い、音楽ではすべてのページを使わないことが多いため、無駄になるページがないか確認して選びましょう。

 

調べ学習への活用

また、調べ学習に活用できるかどうか、1人1冊必要かどうかも検討しましょう。例えば、図書室に代用可能な資料があれば、必ずしも全員分を購入する必要はありません。

 

図書室は資料の集まる場所という点で有益ですが、さらに司書の先生の存在も大きいです。教員のための図書室の使い方のコツを「【全教員に知ってほしい】教員のための学校図書館・司書教諭活用のススメ」でお話しています。

 

 

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楽譜系副教材の選定ポイント

合唱曲集のポイント

近年はさまざまな合唱曲集が発売されています。選定の際に注目すべきポイントは以下の通りです。

  • 掲載曲数:合唱コンクールの選曲にも利用するため、掲載曲数は重要な判断材料です。
  • 掲載曲の傾向:NHKコンクールの課題曲が掲載されているものや、最新曲・過去の名曲が含まれるものがあります。
  • J-POPアレンジ:最近はJ-POPをアレンジした合唱曲の収録が増えており、その選曲が生徒の需要や教師の好みに合っているか確認しましょう。
  • 歌い継がれる名曲の掲載:「大地讃頌」や「時の旅人」など、昔から歌い継がれている曲が掲載されているかも重要です。
  • 特色ある楽譜:アカペラ曲やゴスペル曲など特色ある内容が掲載されたものもあります。自分の目や耳で確認して選ぶことが大切です。
  • 有名な先生の推薦:「〇〇先生が選んだ」や「〇〇先生が協力した」といったうたい文句が付いたものもあります。

 

合唱指導に関する動画・記事はいくつか掲載しています。「10分でわかる!合唱指導の3つのポイント|全学年対応の簡単コンクール対策」では、学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策を紹介しています。また「【授業で使うYouTube】合唱指導にYouTubeを活用しよう!【学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策】」では、YouTubeを活用することで他と少し差をつけられる合唱指導を紹介しています。

 

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ファイル系副教材の選定ポイント

大きさと素材

ファイルの大きさや素材も重要な選定ポイントです。楽譜やワークシートのサイズ(A4、A3、B5、B4など)に合わせて選びましょう。初めに選んだファイルが、1年間使う資料の大きさに直結します。

 

ファイルの種類

ファイルの種類にも注目しましょう。

  • パンチ穴タイプ
  • クリアフォルダータイプ(楽譜を入れたまま書き込みが可能なものもあり、少し高価)

 

使用シーンの考慮

机がない環境で使用する場合は、プラスチック素材のファイルを選ぶと、座って書きやすくなります。

 

色の選定

ファイルの色も工夫の余地があります。クラスカラーや学年カラーに統一してもよいですし、他教科と被らないようにあえて異なる色を選ぶ手もあります。実情に合わせて選んでください。

 

授業の記録はもちろんですが、知覚や感受・批評などといった個々の表現を受け止めるのもワークシートの役割です。また、大事な評価についてもワークシートがとても重要です。「音楽授業におけるワークシートの作り方」で、ワークシートを作るコツを紹介しました。

 

 

まとめ:音楽の副教材の選び方

今回は、副教材の選び方についてお話ししました。

市区町村によっては、選定した副教材を区や市に申請する必要があります。その際は、なぜその教材を選んだのか、絶対に必要なのか、授業でどう活用するのかについて明確なビジョンを持って説明できるようにしておきましょう。

この記事が、副教材選びの参考になれば幸いです。

 

この記事の内容は動画「音楽授業の副教材、どう選ぶ?4つのタイプと注意点を徹底解説」をもとに作成しました。

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この記事を書いた人
原口直

東京学芸大学 附属学校図書館運営専門委員会 著作権アドバイザー/元・東京学芸大こども未来研究所 教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校で、教育実習生の指導、進路指導、「生活と社会に関わる音楽」分野の授業実践に取り組む。
会社員時代の経験を活かし、知的財産権教育に関する研究・発表も多数行う。

2020年春より、教室の外へとフィールドを広げ、YouTube・ウェブサイト・講演活動を通して、教員や教育実習生に向けた著作権教育コンテンツを発信中。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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