皆さん、こんにちは。一歩先ゆく音楽教育、原口直です。
現在は学校での教育研究の経験と、未来につながる新しい学びについて情報発信しています。
このYouTubeチャンネルでは学び続ける先生と学生さんのために、学校で役立つ情報と提案を発信しています。
今日は「学会に行こう(発表)」ということをお話しします。
教育に関する学会や音楽に関する学会、様々にあります。
普段授業の中ではあまり気にしないかもしれませんが、授業の実践例を知ったり、また教育や音楽の研究を調べたりする時に学会というのが出てきます。
学会ってどんな組織なのか。また入ることにどんなメリットがあるのか。
今日はそれについて、日本音楽教育学会と日本知財学会に入っている私がお話しをしたいと思います。
▶「学会ってどんなところなんだろう」と思っている人
▶「学会で発表するのってちょっと抵抗あるな」という人
この動画の他には、
スキルアップや人脈づくりのために学校の外へ出て行って学ぼうという話をしています。
自分が授業を公開したときに、どんな人たちに集まってほしいのか、どうやって集客すればいいのかということを私の経験から「参加者がたくさん集まるようになる方法」というのもお話ししています。
併せてご覧下さい。
教員にとっての学会のメリット
まず教育や研究の【サイシン】を知ることができるのが各学会です。
今の教育を知るのはもちろんですし、歴史からそれを学んでいる方もいらっしゃいます。
また実践、それから教育学などの研究をしている方もいらっしゃって、それぞれの分野の「サイシン」情報を知ることができます。
【サイシン】というのは、最も新しい「最新」そして最も深い「最深」でもあります。
広く知ることができるのがいいところですし、また1つの分野を深く掘り下げるということができるというのもいいところです。
同じ志や同じ分野に興味がある人に出会うことができます。
自分が興味があるところ、また「そんなこと考えたこともなかった」と言う反対側のこともよくわかります。
また同じ校種…中学校なら中学校。そして経験年数の人に会える2・3年の人やベテランの人に会えるのもいいところです。
中学校の音楽科、私は学校に1人でしたので、同じく中学校の先生と出会えるというのは学会のいいところでしたし、発表することでその仲間が増えていくというのもすごく魅力的です。自分の発表を聞いてもらうだけでも嬉しいですし、批評されるともっと嬉しいです。
自分が間違っているところを指摘していただくのも、とてもいいことなのです。
学会発表の準備方法(研究・資料・会場アクセス)
学会の発表には入念な準備が必要です。
研究の規模…何ヶ年にするか、発表をどれくらいの頻度でするか、途中経過を何回報告するかなども考えていきます。また研究内容の分析も大事です。
そして資料作りも必要になってきます。資料は要旨を書いた大体A4判1枚ぐらいのもの。そして当日発表するパワーポイントの資料、これも作成が必要です。
そして実際に対面で発表する場合には、パソコンなどのデバイス。そしてプロジェクターなどにつなぐ線。そしてレーザーポインターや名刺。そして洋服なども準備する必要がありますね。
もっともっと具体的に言うと、学会で対面で発表する場合には、宿を押さえたり交通を押さえたり、また何を食べるか、どんな名物があってお土産を何にするかなんていうことも考えるのも楽しいところです。
気をつけなければいけないのがアクセスです。
地方の大学で行うこともあります。交通のアクセスがあまり良くないところ、また限られているところもあったりしますので、バスやタクシーをきちんと調べておくと良いです。
東京にいると駅前にタクシーがいて当たり前。またバスも数分に1本くるのが当たり前と思ってしまいますが、そうでない地域もたくさんありますので、アクセスについては十分に配慮をして時間に余裕を持って行くこと…できれば下見をしておくと1番いいと思います。
これが学会発表の準備です。
なかなか学会で発表できない先生への特効薬はこれ!
いつ発表するか、何ヶ年で研究をして途中を何回発表するかというのを決めますけれども、なんだかんだの理由で「なかなかできない」とか「やっぱりやめとこうかな」となってしまいがちです。
ですので、申し込んじゃうということをお勧めします。
「忙しい」
「どうしようかなぁ」
「計画通り進められなかったなぁ」
「こんな段階で発表していいのだろうか」
「恥ずかしい」
なんて思っていたら、いつまでたっても発表できません。特に学校で働きながら発表となると、言い訳は簡単に見つかります。
ですので、いつ発表するかを決めてしまう…先に申し込んでしまうことがいいと思います。
私の場合は日本音楽教育学会で発表する時、全国大会が関東と地方で隔年で毎年行われていました。東京→地方→神奈川→地方…という感じです。
ですので、関東でするとき。つまり2年に1回は発表しようというふうに自分に決めていました。計画も2年に1回、また関東圏でしたら地の利も分かっていますので、そういったところで安心して発表できると2年に1回と決めていました。
ゴールが決まっているとそのつもりで行動します。行動をするしかないのです。そういったふうに自分の中で目標を設けて、いつ発表する、どんなことがあっても言い訳をせずに発表するということがとても大事だなと思います。
申し込んじゃう!…とても大事です。
まとめ:教員のための学会発表のすすめ【数年先の授業のために研究しよう】
今日は「学会で発表しよう」という話をしました。
学校現場に入ると日々目の前のこと、また1ヶ月・1年…なんとかかんとか過ごしていくということで、あっと言え間に過ぎてしまいます。
私が教員になって初めに言われたのは、「研究はやめてはいけない」「学校にいても研究を続けなければいけない」というふうに言われました。
研究を深めたりそれを発表することで、普段の授業にも張りが出てきたり目標ややりがいが出てきます。また学会に関わることでいつも1人、また井の中の蛙になってしまいがちのところを広い目で見ることができます。
学会での発表を目標にぜひ取り組んでみてください。
記事の内容は動画と同じです。
動画「教員のための学会発表のすすめ【数年先の授業のために研究しよう】」も是非ご覧ください。
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