教員のための効率的なスケジュール管理術

教員のための効率的なスケジュール管理術 一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
一歩先ゆく音楽教育(授業準備編)
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音楽教員歴10年の原口直です。

今日は教員のスケジュール管理について、話をします。

 

 

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プライベートのスケジュール管理について

まずプライベートの予定を書き込む手帳についてですが、もともとアナログな紙の手帳を使っていましたが、今はすっかりデジタルになってしまいました。ここ2・3年くらい前から、デジタルです。

デジタルのいいところは家族と情報を共有できるところで、私はLIFEBEARというアプリを使っています。
例えば、土日、祝祭日や長期休みの情報などは家族と共有しておく必要がありますので、デジタルの方がいいと思います。

 

 

 

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学校の週案に書く内容は?

次に学校のことを書き込む週案についてです。

都道府県などによって、まだ学校によってルールがちがうかもしれませんので私の話をします。

公立学校にいたときは学校から配布される週案と言われる週の日程を各スケジュール帳がありました。それは週に1回、校長先生に提出してチェックをしていただくことになっていました。週案に書くべきことは5つすみわける必要があると思います。5つのことをペンの色やマークで書き分ける必要があります。

 

 

週案に書くこと1 授業

週案に書くこと1つ目は「授業」です。

何曜日、何時間目、どの学年クラス、単元、進度、そこに授業の感想や気になる生徒のこと、自分の指導の反省などを書き込んでいました。

同じ時数でも、進度がクラスによって異なる場合もあります。例えば同じ合唱の3時間目であっても、あるクラスはすべて音取りが終わっている、あるクラスは同じ時間でもまだ最後まで終わっていないなどもあります。それをきちんと書いておいて、次の時間に何から始めればいいか明確にしておきましょう。

 

10分で理解する合唱指導の3つのポイント【学校種・学年・先生の専攻は不問の合唱コンクール対策】」の動画では、どの校種・学年でも活かすことができる基礎的な合唱指導法を紹介しました。

 

それから、週案があれば急に授業が変更なった場合や入った場合、なくなった場合もわかりやすいです。なるべく詳細に書いておきましょう。

生徒の情報については学校によってルールがあります。イニシャルなどにする場合もするので十分注意してください。提出の義務がある場合はくだけた表現にならないようにしましょう。「やばい」「まずい」といった表現は避けましょう。

 

週案に書くこと2 クラス

週案に書くこと2つ目は「クラス」です。

学級担任をもっている先生はクラスのこともまとめて書いておきましょう。生徒が欠席をして保護者へ連絡したかしていないか、保健室の先生に言ったかどうか、どのような事情か、管理職に報告する必要があるのか。
他に生徒の様子、クラスの進捗状況や何を決めるか、配るか、回収するか、未提出者など、クラスの情報を週案に集約しておくといいです。授業と混ざらないように見やすいようにしましょう。

 

音楽科教員が学級担任を持った時の話を「音楽教員が学級担任を持つ際の3つのポイント」でしました。工夫をしたり仕込んだりしておかないと、音楽科教員というだけで関わりが薄くてなかなか距離を縮められなかったりします。しっかり計画を練って、学級経営を考えてみてください。

 

週案に書くこと3 部活動・委員会

週案に書くこと3つ目は「部活動・委員会」についてです。

部活動はブラスバンド部や合唱部など音楽を中心とした部活を持つ先生が多いと思います。コンクールの申し込み、楽譜の発注、楽器の修理依頼、備品の購入などやることはたくさんあります。部活動に必要な予定も週案でわかるように色分けして書いておくことをおすすめします。もれがあってはいけないこともたくさんありますので、ウッカリがないようにしましょう。

 

楽器屋さんとの付き合い方については「音楽教員のための学校に出入りする楽器屋さんとの付き合い方」の動画で、音楽科関連の備品購入については「音楽教員のための物品購入」で解説しています。

 

委員会についても同様です。校内の行事に関わることが多いと思いますので、いつまでに何をしなければならない、そういったことも週案で管理しましょう。

 

部活動は顧問である自らの工夫でブラックにしないこともできると思います。「自らがブラックにしないための音楽教員の部活動の持ちかた」の動画では、どのような点に注意して部活を持てば良いのかについて解説しています。

 

 

週案に書くこと4 校務分掌

週案に書くこと4つ目は「校務分掌」

様々な校務分掌が任されますので、もれのないように週案に書いておくとよいです。
たとえば、会議の日時、書類の提出日、〆切、書類の提案日。こういったものも1回会議を逃してしまうと、次の会議まで1か月くらい空く場合もありますので、もれのないようにしましょう。

特に校務分掌で音楽の教員は文化祭などの学芸的行事について任されることが多いです。
そういった大きな行事では外との関わりも大切になってきます。例えば、保護者、OB、来賓などへの連絡、企業とのやりとり、機材の貸し出しや写真屋さん、録音業者などとのやりとりもあります。もれのないように週案に書きましょう。

 

文化祭や合唱コンクールの運営主は音楽科教員です。音楽科がそのコンクールの全てを決めるのと同時に、音楽の指導をしていかなければなりません。「音楽教員のための校内合唱コンクール・合唱祭・文化祭などの行事運営術」では、どのようなことに気をつければいいか解説しました。

 

週案に書くこと5 プライベート

週案に書くこと5つ目は「プライベート」

もちろんすべてのことを書く必要はありません。必要なのは平日の夜にあることや、土日・長期休みの間にあることです。平日の夜に食事会や病院は書いておかないとうっかり忘れてしまうことがあります。なぜなら、学校に居る間にはスマホでスケジュールを見たり、プライベートの手帳を開いたりすることはあまりないからです。週案にちょこっとメモを書いておくといいと思います。

また、土日や長期休みの予定についてなど、旅行の計画なども書いておきましょう。その期間に部活を入れないように調整したり、会議のない日を選んだり、そういったことも必要です。

 

ストレスの多い仕事ですが趣味・プライベートが充実していると、気分を切り替えて仕事に集中できるのではないかと思います。こちらで、音楽指導のヒントも得られる趣味についてお話しています。

 

 

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まとめ:教員のための効率的なスケジュール管理術

今日はスケジュール管理について話しました。週案については仕組み、ルールがちがったり、ない場合もあるので気を付けてください。

 

効率的に仕事するための教員の時間の使い方」の動画では、教員の1日の時間の使い方についてヒントとなる話を紹介しました。「忙しい」という自慢、「昔は~」「自分の時は~」ということはもう止めにしたいですね。

 

ブログ記事の内容は動画と同じです。
動画「教員のための効率的なスケジュール管理術」も是非ご覧ください。

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この記事を書いた人
原口直

元東京学芸大こども未来研究所教育支援フェロー

東京学芸大学教育学部卒業後、大手芸能プロダクショングループ勤務を経て音楽科教諭に。
東京都内の公立中学校および東京学芸大学附属世田谷中学校において、教育実習生の指導・進路指導・新しい学習内容「生活と社会に関わる音楽の授業実践」を重ねる。
会社員時代の経験を活かした知的財産権教育の研究・発表実績多数。

2020年春より教室からYouTube動画・ウェブサイト・講演にフィールドを移し、教員や教育実習生が学ぶためのコンテンツを発信している。

音楽文化事業に関する有識者委員会委員(JASRAC)/共通目的事業委員会専門委員(SARTRAS)

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